イギリス映画「つぐない」の試写会に行ってきました!
数々の映画賞ノミネート&受賞で期待度抜群の作品です。
☆ゴールデン・グローブ賞「最優秀作品賞」「最優秀作曲賞」受賞!!(最多7部門ノミネート)
☆英国アカデミー賞「英国作品賞」「美術賞」受賞!!!(最多14部門にノミネート)
◎「つぐない」のオフィシャルサイトはこちら→http://www.tsugunai.com/
《4/12(土)、新宿テアトルタイムズスクエアほか全国順次ロードショー!》
「つぐない」感想
キーラ・ナイトレイ演じるセシーリアはやはりきれいでした。
もともと気の強い印象はありますが、今回の役も初めはツンケンしていて、いつものキャラクターだわ!と思いました。
しかーし、恋をする場面から女性らしく大人っぽく柔らかく感じました。
身体の線が凄く細いのに、色気もあって羨ましい!
どの衣装も自然に馴染んで見えました。
相手役(ロビー)のジェームズ・マカヴォイは初めて見た時、若い!と思いました。
頭が良さそうで視線が優しくて素敵でした。
個人的には「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレイの相手役の俳優さんよりもずっと好みです。
今回の映画のキーパーソンであるブライオニーは、3人の女優さんが演じていましたが、髪型・髪色が同じなので違和感なく自然に入り込めました。
無表情で影のある少女時代・娘時代は罪の重さを深く感じる気持ちが伝わってきました。
晩年は、少し表情が明るくなったように思えました。
犯した罪は時の流れと共に少しずつ変化してゆくのでしょうか。
3人の女優さんが演じることで、時の流れや気持ちの変化がより伝わってきました。
それから、ロビーとセシーリアが恋に落ちる場面にはドキドキしてしまいましたね。
初恋の時のような純粋な気持ちがストレートに伝わってきたのです。
階級の違いはありますが、それを乗り越え気持ちに素直になることの大切さ。
二人の真っ直ぐなキレイな心にはグッとくるものがありました。
音楽は。。。素晴らしかったです!
タイプライターがミックスされた音楽は芸術的で、その場面に合っていて気持ちを高ぶらせてくれましたし、涙を誘った効果もありました。
(オフィシャルサイトでこの音楽が流れますが、それを聴き、映画を思い出して再度涙してしまいました。)
映像も。。。素晴らしかったです!
大豪邸の内部がよく分かる動きのある撮り方に感心しました。
廊下や階段は重厚な感じがし、部屋の壁紙はウィリアム・モリスを思わせるような草花。
窓から注ぐ明るい日差しによって、演じる人・部屋全体が凄く映えて色鮮やかに見えました。
絵画の中にいるようで、ふわっとして心地よく感じました。
お庭の緑、植物も素敵で映像に魅せられました。
こんなところで寝っころがってみたい!
戦争の場面(第二次世界大戦)は、見るのが辛かったです。
戦場に送り出されたロビーが体験したこと。
無実の罪に問われ、どんな気持ちで臨んだのでしょうか。
あまりにも残酷で、悲しく悔しく、やるせない気持ちでいっぱいになりました。
ロビーとセリーリアの人間性、どちらも共感出来ました。
ブライオニーが犯した罪に関しては、何故そんなことをしてしまったのか理解不可能ですが、少女時代の想像力豊かな面とデリケートな気持ちによって、行動を起こさせてしまったのかもしれません。
時代や階級社会、回りを取り巻く環境、タイミングがそうさせてしまったのだと思うと、同情する面もあります。
(一番許せないのは罪を感じていないあのカップル!?)
実際あったことのように、のめりこんでしまいました。
映画界で話題になることも頷ける上質な作品でした。