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マグダレンの祈り

2002年のヴェネチア国際映画祭において金獅子賞を受賞した映画。

「マイケル・コリンズ」と同様、実際あった出来事を映画化しており、見終わった後も長い時間その余韻が残る。

1950年代のカトリックの国、アイルランド。未婚で妊娠した女性を矯正する施設、ダブリンのマグダレン修道院を舞台としている。当時のアイルランドは、結婚前の処女性は絶対としており、それに反したとみなされた場合は、その家族がこの施設に送るのである。

施設の環境はひどいもので、強制労働、外部との接触は一切禁止、理不尽に叱られ、抵抗すると暴力などもある。映画を見て、この施設の生活は地獄のようだと感じた。修道院を出るには家族が迎えに来るのを待つしかない。一生ここで過ごす人もいたようだ。

何故?ここまで残酷な仕打ちをされなければならないのか、と感じた。1996年の最近まで続けられていたらしいので、驚いてしまう。出演する女性たちの演技力は素晴らしく、力強さを感じ、画面に吸い込まれていった。凄く考えさせられる映画だった。

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