アラン・フレッチャー:英国グラフィックデザインの父

先日、UK-Japan2008のご招待にて、「アラン・フレッチャー:英国グラフィックデザインの父」
ギャラリートーク&オープニングパーティに行ってきました!
◎UK-JAPAN2008については→こちら

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会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
日時:2008年5月9日(金)
☆ギャラリートーク:4:00-5:30p.m.
☆オープニングパーティ:5:30-7:00p.m.

◎第263回企画展「アラン・フレッチャー:英国グラフィックデザインの父」
会期:2008年5月9日(金)ー5月31日(土)
時間:11:00a.m.-7:00p.m.(土曜6:00p.m.まで)
詳しくはこちら→ギンザ・グラフィック・ギャラリーHP

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《 ギャラリートーク 》

ギャラリートーク中に取ったメモを基に書きました。
(内容にずれがあったり、読みにくいかもしれません。)

出演:エミリー・キング(キュレーター)
ロンドンのデザイン・ミュージアム内のアラン・フレッチャー作品をスライドショーで見ながら、説明が進められました。

1950年代初期(20歳頃)からアラン・フレッチャーは世界に対しての関心が強くなり、スイスや多国の影響を受けるようになりました。
ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートでは、学生達でARTと言う雑誌を作ったそうです。

コラージュ作品「パオラ」はアランの奥様(イタリア人)の名前。
出会いは1960年代イギリスのケントで、交友プログラムのイチゴ狩りを通じ、会話が盛り上がったそうです。
その際、赤とピンクが合うかなど色のことで議論したとか。

ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで奨学金を得たアランはアメリカのイェール大学で建築デザインを学びます。
イギリスは当時戦後で暗かった為、アメリカのデザインを新鮮に感じたようです。
それに当時のイギリスは印刷物に色を使う予算が無かったそうなのです。

アメリカでホームシックにかかったアランは、ベネズエラ経由でヨーロッパへ。
イタリアで働き、その後ロンドンへ渡り、コリン・フォーブスと共に事務所を設立しました。
ペンギンブックス(出版社)のカバーデザインをしたそうです。
その後ボブ・ギルが加わり、「フレッチャー・フォーブス・ギル社」を設立します。
当時のイギリスでは小さな会社は珍しく大胆な試みだったそうです。
3人がそれぞれの仕事をこなすことで、会社が成り立ちます。
スイスの雑誌(Graphis119)にポートフォリオを送り、それがそのまま作品になっているそうです。
ポートフォリオには、ヴィクトリア調、モダン、スイス:キレイなもの・イギリスの実務的な試みがありました。
常に新しい作品を出版し、多くの本を世に出しました。

その後、ボブ・ギル(忍耐強く無いのが原因?)が離れ、建築家であるエキオ・クロスビーが加わり、社名が、「クロスビー・フレッチャー・フォーブス社」となります。
その後、コーポレートデザイン(レターヘッドのデザインなど)が活動の全てとなります。
晩年、アランはこの仕事に縛られていると感じるようになります。

1972年には更にデザイナーが2名加わり、ペンタグラム社となります。
5人が別々のクライアントを持ち、それぞれの仕事をします。
初めての仕事はアメリカの航空会社PanAmです。
一般大衆向けのクウェート銀行の仕事に関しては、アラブにおける銀行がどうあるべきかを研究しました。
贈り物が大切と言うことで、トランプなどを製作しました。
1980年頃から手書きを重視するようになります。

スライドショーで作品を見ながら。。。
V&A(ヴィクトリア&アルバート美術館)のロゴ。
ロンドンポートレートギャラリーのチャールズ皇太子のコラージュ作品。
PARTYのポスター:色と形が関連して楽しいイメージ。
アムステルダムなどの都市を表現した作品。
12支のポスター。。。。などなど。

1980年・90年代は不況の為、なかなか予定通り実行されませんでした。
(せっかく作ったものが使われなかったりしたそうなのです。)
その為1992年に独立し、スタジオを開設しました。
それ以降も多くの美術書籍の出版に携わったようです。

《 オープニングパーティ 》

ギャラリートークの後、地下1階のギャラリーで行われました。
キュレーターのエミリー・キングさん、アラン・フレッチャーの実の娘さん(ラファエラさん)、その他関係者&一般参加の方が集まりとても賑やかでした。
ワインやサンドイッチ。ローストビーフを頂きながら作品をゆっくりと見ることが出来、とても贅沢な時間を過ごせました。

しかし、こういったパーティーが苦手な私。
イギリスやアイルランドで経験したパーティは勢いで参加してたんだなぁ。
改めて自分から話掛けるの苦手、勇気が無いわぁって思いました(**)。
UK-Japan2008のスタッフの方には気を遣っていただきました。
有難うございました。

《 アラン・フレッチャーの作品について 》

ギャラリーに足を運ぶまでアラン・フレッチャーについて知らなかったのですが、V&Aのマーク(ヴィクトリア&アルバート美術館)は分かりやすくシンプルで記憶に残るマークなので知っていました。
(V&A美術館にも行った事があります。)
今回残念ながらV&Aマークは見ることは出来ませんでしたが、もう一つ知っている作品がありました。
ロンドンのポートレートギャラリーのチャールズ皇太子のコラージュです。
ポートレートギャラリーには歴史上の人物などの作品が展示されているのですが、奥の方に現代アートのポートレートコーナーがあり、そこに展示されていたかと思います。
アラン・フレッチャーのチャールズ皇太子はかなりインパクトがありました。
特徴を捉えていて、面白い作品で好きです。

イギリスと言うと曇り空の下どんより。。。
ターナーの絵によく見る風景画を連想してしまうのですが、アラン・フレッチャーの作品はビックリするほど、明るくて斬新だと感じました。

伝えたい気持ちがいっぱいの遊び心のある作品、明るいポップな色使い、ヴィクトリア時代の建物を描いた作品。
新旧が融合している感じがしました。
きっと、色んな世界を見てきたからでしょうね。

デザイン・ミュージアムには行ったことが無いので、今度ロンドンに行った際は是非、アラン・フレッチャーの作品の数々を見てみたいと思いました。

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