ストーンヘンジ2

NHK教育テレビの地球ドラマチックと言う番組で、『ストーンヘンジ ~復元!謎の巨石群~』(後編)を放送しました。
こちら→http://www.nhk.or.jp/dramatic/backnumber/57.html

(前編の続き)後編はストーンヘンジ実物大模型の設置作業からです。

新石器時代の人は運んできた巨石をどのように設置したのでしょうか?

ストーンヘンジ近くの地面には巨石を立てるために作った窪みがあるようです。
おそらくそこへ滑らせ、てこの原理を用いて巨石を縦に立ち上げたのでしょう。
またまたコンクリートの塊を使い実験です。お、立ち上がった!

今度は巨石を数メートル上にどのように乗せたのでしょうか?

乗せようとする巨石の下に木を交互に敷いて行き、縦に立った巨石と同じ高さになったら滑らせて、出来上がり!

でも、こんなうまくいくのかなぁ。。。
ちょっと強引な感じもしますが取り合えず実証されました。

☆☆☆

一方、映画製作会社は巨大模型を設置完了!
ついに4000年前のストーンヘンジにタイムスリップ。
見事な円を描いています。すごーい!!!

今では巨石は殆ど倒れていたり、破壊されています。
地面には倒れた巨石が。。。↓

それでは、模型を使い実験に入ります。
昼が一番長い夏至の日にいったい何が起こるのでしょうか?

夏至の日に太陽が昇り始めると、ストーンヘンジ(円)へ向かう参道(現在は面影しかない)ピッタリに明かりが差し巨石群を照らします。
光と影のコントラストが美しい!

今度は冬至の日はどうでしょうか?

冬至の日没時。。。。
参道からストーンヘンジの円へ向かって歩いて行くと、その先、真正面に太陽の光が。。。まるで導かれ天国に行くかのようなそんな気持ちになるようです。
それは夏至の時よりも神秘的な光景でした。

その冬至の出来事はヨーロッパの教会の構造にとても似ています。
ストーンヘンジは参道から太陽の光に向かって歩く、教会は礼拝正面へ歩くと太陽の光が丁度照らすように設計されています。
(教会では冬至の日にお祭りを行います。キリストの誕生日クリスマスです!)
この事からストーンヘンジはただのモニュメントではなく、建物の役割をしていたのが分かります。

音響専門の考古学者によると、サークル内では独特な反響音があると言います。
参道を歩いてきた人がサークルに足を踏み入れた瞬間、音が突然マックスに大きく聞こえるようになります。
石は音を遮る効果があり、サークルの内外では全く違うことが分かります。

月との関係はどうでしょうか?

新石器時代の人にとって月の明かりも重要と言えます。
冬至は昼が短い日、19年に1度だけ月が空に長い間いることがあります。
その日にストーンヘンジの巨石の一列と並びます。
新石器時代の人はそれを知った上で、配置したようです。

冬至はとても重要な日で、寒さと冬の静けさの中で、太陽が昇り、実りのある温かい春が来るのを祈り、お祝いをしていたようです。

では、何の為に新石器時代の人はストーンヘンジを設置したのでしょうか?

ケルト社会で王より権力がある最重要人物ドルイドによる儀式が行われたのでしょうか?

ストーンヘンジが設置されたのはケルト人が現れる1500年以上も前のこと。
時代も異なるので、その可能性は薄いようです。

私がアイルランドに行った時、ケルトの遺跡を見ました。
やはり、その時代でも石は重要だったようですね。
サークルに置かれたドルイト僧の石を見て、確かに似ていると思いました。
他にも魔女の石、妖精の石などがあり、神秘的な空間も似ていました。

写真はブラーニーキャッスル敷地内の石の森(ROCK CLOSE)です。

ドルメンという巨大な石。上に人が。。。


神秘的な空間。空気が違います。

では一体何の為に?

今までの実験から考えると、新石器時代の高い位の人の為の神聖な儀式が行われた場、という考えが一番強いようです。

3キロも離れていないウッドヘンジというサークル付近で、4000年前の古墳や塚が沢山見つけられています。

冬至の日までに死者(位の高い者)をストーンヘンジに運び(エイボン川を下って)、そして冬至の日、人々が集まり、まぶしい光の中、死者の旅立ちを見守ります。
また、それと同時に恵みの春が来るのをお祝いするのです。

今回の巨大模型による実験で、冬至の重要性ほか様々なことが明らかになったようです。

☆☆☆

旅先で何も知らないより、よく知った上で行くほうが感動も大きいと思います。

ストーンヘンジに、もし行く機会があるならば、その時は見方・感じ方が随分と違ってくるでしょう。

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