作品の紹介


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onceダブリンの街角で

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この映画、東京では渋谷シネ・アミューズだけのようです。

11時の回で見たのですが、満席でした!
私のように一人で見ている方も多いのですが、
母親くらいの年齢の方々が多いのにも驚きました。

内容はプロを夢見るミュージシャンのお話。

舞台はアイルランドの首都ダブリン。
ギター演奏とともに歌うアイルランド人のストリートミュージシャン。
ピアノが上手なチェコ人の女性と出会います。
次第に仲良くなり、一緒に演奏するようになります。

 才能があって夢があっていいなぁって思いました。
 (私も何か楽器が演奏出来れば良いのになぁ。)

 チェコ人は自分の国のことをチェコとは言わず、
 チェコ・リパブリックと言うようですね。
 (アイルランドで一緒のステイ先だったチェコ人のピーターがよく言ってました。)

セルフ自体あまり多くはありませんでしたが、
音楽とその歌詞がマッチしていて、
音楽で会話をしているように思えました。
普通では伝えられない思いも音楽に言葉をのせたら伝えられる気がします。

切なくって最後はうるうるしちゃいました。
素敵な作品、後味はさわやかでした。

それからダブリンの風景に懐かしさを感じました。
今年行ったんだっけアイルランド?随分前のことのようです。

映画館を出た時、不思議と、
アイルランドにいるような気分になりました。
外の空気が冷たかったんですもの。もう冬でしょうか?

プルートで朝食を

アイルランドとイギリスが舞台の映画(2005年)。
女装好きで変わり者の青年が主人公(キトゥン)。

場面ごとに区切られていておしゃれで面白い構成。

ストーリーはというと、
(これから見ようとしている方は以下読まないほうが良いかもしれません!)

キトゥンは赤ちゃんの時に教会に預けられ、養子へ。

彼は小さい頃から化粧品、ワンピースなど可愛いもの好き。
周りの子からは常に変な目で見られるが、彼は至って前向き。

少年が成人になり、
大都会ロンドンに行ったとされる母にどうしても会いたくなってしまう。

すっかり女性?になったキトゥン。
仕草&内面は女性より女性っぽいし、色気があってキレイ。
話し方は詩を詠んでいるみたいで不思議な感じ。

母親の住んでいる場所も分からずに、さまようキトゥン。
その間、いろんな人に出会い、事件に巻き込まれ、愛され、裏切られ、
何があっても前向きで独特な雰囲気を持って乗り切る。
手がかりは自分が青い目を持っているということだけ。
本当に会えるのでしょうか。。。

1970年代の北アイルランドは独立を目指してしたIRAの活動が盛んだった時。
何か事件が起これば、イギリス人がアイルランド人をとても疑わしい目で見るのだ。

キトゥンの実父役はマイケル・コリンズを演じていたリーアム・ニーソン。
アイルランド映画には欠かせないのでしょうか?

この映画、独特な世界があって面白かった。
だから「プルートで朝食を」?
現実から離れているプルート=冥王星。

最後に、親友である女性とその赤ちゃんと暮らすところが何とも微笑ましく感じた。
ハッピーエンド。

アンジェラの灰

1997年にピュリッツアー賞(伝記部門)を受賞した本を映画化した
フランク・マコートの作品。

作者の少年時代アイルランドで過ごした日々を綴った作品なので、
実際の話。
1930年代から1940年代のアイルランドの状況が分かる。

作者の父は北アイルランド人。母はアイルランド。
初めはアメリカに住んでいるが、
貧しい生活と生まれたばかりの妹の死により、
母の実家があるアイルランドのリムリックに引っ越す。

しかし、父は仕事に就いても直ぐに辞め、
就いたとしてもそのお金は自分の飲み代に消えてゆく。
家にはお金を全く入れないので、
初め4人兄弟だったが、飢餓・病気の為、
幼い弟たちは次々に死んでゆく。
小さい棺がとても痛々しく思う。
子供を生んでは死にという、悲しい時代。

カトリックの国、アイルランドでは、
当時、避妊や中絶、夫の求めに応じなければ罪にあたり、
その結果、子沢山になってしまったようだ。

貧しいのに子供を作って死なせてしまうのは、
ほんと見てられないくらい可愛そうだと思った。

それに父が北アイルランド人プロテスタントということで、
母の親戚は父親に対してとても冷ややか。

それに父は、なぜかIRA(アイルランド共和軍)とし、
独立運動に参加した経験があり、故郷には帰れない状況。

結局、父はイギリスに行ったきり戻ってこなくなる。

作者は自由の国アメリカへ帰るため、
仕事をし資金を集め、アメリカへ経つ。

作者だけでなく、国全体が貧しい様子がよく分かった。
貧しい中にも救いがあり、人々の温かさを感じた。
タイトルはアンジェラ(母の名)の灰ということで、
観る前は凄く暗い話なのかと思った。
実際は、悲しみはあるが、ユーモアのある作品だと思った。

当時のアイルランドはアメリカへ移民する人が、大勢いたそうだ。

移民する者は皆、コークのコーブ港から発ったらしいので、
アイルランド滞在中はそこには行って見たいと思う。

マイケル・コリンズ

1996年のヴェネチア国際映画祭において金獅子賞を受賞した映画。

マイケル・コリンズはアイルランド独立を指揮した人物で、
その生涯を描いている。戦争映画。

殆どの場面が怖くて、指と指の間から細目で見ていた。
コリンズの”アイルランドを自由に”という強い信念に圧倒され、
ハラハラしながら次の展開を見ていた。

アイルランドは1922年にイギリスに自由国として承認され、
戦争が終結し、マイケル・コリンズの望みは叶ったように思えたが、
その後、同じ島同士で内戦勃発。

仲間同士の戦いは断固として避けたいコリンズは
内戦を終結させるため、故郷であるコークに戻るが、
その途中で狙撃されて、31歳という若さで生涯を終える。

イギリスに支配されていたアイルランドを自由に導いた
マイケル・コリンズは、若くて力強くカリスマ性があって
アイルランドの歴史における「偉大な人物」とされている。

マイケル・コリンズを演じている
リーアム・ニーソンは、北アイルランド出身。
シンドラーのリストやスターウォーズ・エピソード1にも出演している。
(どっかで見たことあると思った。)

この映画を見て、少しアイルランドの歴史を知ることが出来て、
嬉しく思う。

実際にアイルランドが完全に独立したのは、1949年のこと。
アイルランド共和国となった。

コリンズが生まれ、生涯を終えた場所ウェスト・コークは、
私が来月滞在するエリアである。この映画で初めて知った。

マグダレンの祈り

2002年のヴェネチア国際映画祭において金獅子賞を受賞した映画。

「マイケル・コリンズ」と同様、
実際あった出来事を映画化しており、
見終わった後も長い時間その余韻が残る。

1950年代のカトリックの国、アイルランド。
未婚で妊娠した女性を矯正する施設、
ダブリンのマグダレン修道院を舞台としている。

当時のアイルランドは、結婚前の処女性は絶対としており、
それに反したとみなされた場合は、
その家族がこの施設に送るのである。

施設の環境はひどいもので、
強制労働、外部との接触は一切禁止、
理不尽に叱られ、抵抗すると暴力などもある。
映画を見て、この施設の生活は地獄のようだと感じた。

修道院を出るには家族が迎えに来るのを待つしかない。
一生ここで過ごす人もいたようだ。

何故?ここまで残酷な仕打ちをされなければならないのか、
と感じた。

1996年の最近まで続けられていたらしいので、驚いてしまう。

出演する女性たちの演技力は素晴らしく、
力強さを感じ、画面に吸い込まれていった。

凄く考えさせられる映画だった。